子どもの患者が泣いてしまったときの対処法


小児科の看護師として働けば、子どもの患者が泣き出す場面に多く遭遇するはずです。
そんなとき、どう対応すべきかを模索している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
注射や処置などで痛みや恐怖を感じている場合、その小さな身体に大きなストレスがかかっています。
そんなとき、大切にしてほしいのが、子どもの気持ちに寄り添って共感することです。
「痛かったね」「怖かったね」と、その子の感情に共感する言葉をかけてあげましょう。
気持ちを理解しようすることで、子どもは安心感を抱きやすくなります。
「泣かないで」と制するのではなく、まずは泣くことを受け止めてあげることが、次のステップへ進むための第一歩なのです。
次に試してほしいのが、子どもの気をそらす作戦です。
たとえば、好きなキャラクターの話をする、もしくは「今から何をするか当ててみて!」とクイズ形式で話しかけるといった対応も良いでしょう。
言葉の伝達ができる子どもの場合、一緒に数を数えたり、歌を歌ったりするのも有効です。
天井の模様や壁に貼ってあるポスターを指差し、話しのネタにする方法もあります。
周囲にある道具を活用して、子どもの興味を引く話題を見つけてみてください。
そして、ぬいぐるみを上手く使う方法もおすすめです。
「〇〇ちゃんが応援してくれてるよ」と声をかけることで、子どもはそちらに関心を持ち、気持ちが落ち着く場合があります。
ぬいぐるみを通じて会話をすることでも、恐怖や不安を和らげるのに役立ちます。
病院で子どもたちが少しでも安心できるよう、上記のような工夫を凝らしてみてください。